「つみたてNISAは投資初心者でも利用しやすい」と多くの雑誌やWEBサイトで書かれています。
しかし、大切なお金を投資するならばしっかりとした知識を身につけておくべきでしょう。
現役の投資家がつみたてNISAをわかりやすく解説しますのでぜひご覧ください。
つみたてNISAとは
つみたてNISAとは、積立式の投資信託における少額投資非課税制度のことをいいます。
わかりやすくするために「少額」「投資」「非課税」の3つに分けて解説しますね。
少額
少額とは、1年間で40万円と限度があることです。
投資
投資対象は金融庁が選んだ手数料が安く、長期投資や分散投資に優れた投資信託です。
非課税
非課税とは、投資信託を購入して20年間で得た利益は課税されないことです。
通常ならば、投資で得た利益のうち20%が課税されます。例えば購入した投資信託が20年間で売却益と配当金を合計して500万円の利益が出たとすると、100万円が課税されますね。
しかしつみたてNISAを使うと100万円の税金を支払う必要はなくなります。
本来なら20%課税されるところを免除されるのがつみたてNISAの魅力です。
つみたてNISAの魅力
投資信託で分散投資
投資信託とは、みなさんから集めたお金をプロの運用者が株式や債券に投資し、運用で得た利益をみなさんに還元する仕組みです。
通常ならある程度まとまったお金がないと投資はできません。しかし投資信託ならまとまったお金がなくても幅広く分散して投資できます。
ドルコスト平均法
つみたてNISAでは、ドルコスト平均法を利用しています。
ドルコスト平均法とは、「同じ間隔」、「同じ金額」で「同じ商品」を購入することで、投資対象の平均購入価格を下げる方法です。
株式の場合を説明します。同じ金額ずつ投資していくので、株価が低い時は多くの株数を買えますが、価格が高い時はあまり多くの株数は買えません。したがって株式の平均購入価格が下がります。株価が右肩上がりに上昇していけば利益を出すことができますね。
浪費を減らす
ついつい浪費をしてしまうのが悩みの方は、つみたてNISAがおすすめです。つみたてNISAを利用することで、毎月一定のお金を自動的に投資に回すことができるので浪費を減らせます。
つみたてNISAの注意点
元本割れする可能性あり
ドルコスト平均法では以下の2つのパターンでは元本割れします。
投資対象の価格が右肩下がりの場合
投資対象の価格が上昇するも下落し底値を割る場合
日頃から確認
日頃から、投資対象が上の2つのパターンになっていないかを確認しましょう。
仮に上記のパターンに陥ってても、すぐに売却するのはおすすめしません。なぜならつみたてNISAは途中で投資信託の変更ができないからです。
もし変更したければ、それまで積立してきた投資信託の積立を止め、新しく投資信託を購入しましょう。
余った枠は繰り越せない
1年間で10万円分投資すれば、30万円分のつみたてNISA枠が残ります。しかし残ったつみたてNISA枠を翌年に持ち越すことはできません。
NISAとの併用はできない
NISAとつみたてNISAを併用できません。NISAについては下記の記事で解説しています。

どんな人に向いてる?
つみたてNISAは、投資初心者で投資について勉強する時間がない人向けです。
つみたてNISAを利用すれば、投資初心者でも私生活や仕事に支障をきたすことなく自動的に投資できます。
ただし、デメリットもあるため最低限の知識は勉強して投資しなければなりません。
まとめ
- つみたてNISAは厳選された投資信託で得た利益の課税が免除される制度
- デメリットもあるが、長期投資と分散投資で比較的リスクの低い運用が可能
- 忙しくて投資の勉強ができない初心者向け
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