「インフレ」という言葉、みなさんは耳にしたことがあるのではないでしょうか?
実は、インフレとは私たちの生活に密接に関わってきます。
今回はインフレと金利の関係について勉強していきましょう。
なるべく簡単な言葉で説明しますので、最後までご覧下さい。
インフレとは?
インフレは「インフレーション」の略です。
インフレとは、市場にお金が増えすぎて、お金の価値が下がってしまうことをいいます。
お金の価値が下がると、相対的に物価が上がっていきます。
一度物価が上がると、物価は継続的に上がっていってしまうのです。
例えば、みなさんが100万円の車の購入を検討してるとしましょう。
物価は上昇しているので、来月には車の価格が105万円になっているかもしれません。
そうなると、みなさんはきっと車の価格が100万円のあいだに車を購入したいと思うでしょう。
また、車の価格が105万円に上がっても、次は車の価格が110万円に上がるかもしれないと思い購入するはずです。
物価が上がる前に購入しようとみんなが考えれば、物はどんどん売れていきます。売れるとわかっていれば、販売側も価格をどんどん上げていきます。
このようにしてインフレは進んでいってしまうのです。
インフレと金利の関係
ここで、前回ブログでお話しした投資のピラミッドの預金と債権を思い出してください。
預金と債権には金利があります。
金利とは、預けたお金(元本)にかかる利息のことでしたね。
預金と債権は、ローリスクローリターンな金融商品で預けたお金(元本)は保証されると説明されましたが、インフレが進み物価が上がっていくと、実は損失を出してしまうのです。
図を見てみましょう。
先ほどと同じ車で具体例を出します。
インフレによる物価の上昇率が一年あたり2%としましょう。
また、銀行預金の金利が一年あたり1%とします。
100万円の車の価格は、物価が2%上昇すると、一年後には102万円になってしまいます。
それに対して、銀行に預けた100万円は金利が1%なので、一年後には利息の1万円を受け取って101万円になります。
1年前なら買えた車が、銀行預金して利息を受け取ったにもかかわらず、買えなくなってしまうおそれがありますね。
インフレリスクに備える
預金したり、債権に投資すれば安心だと思いがちですが、インフレと金利の関係を考慮しなければ損失を出すことがあります。
特に日本の家庭では、貯蓄に占める預金の割合が63.8%1と非常に高くなっています。
インフレが進んで物価が上がり、お金の価値が下がってしまうと家計に大きな打撃を与えてしまうでしょう。
インフレリスクを抑えるために、インフレと金利の関係は常に把握しておく必要があります。
また、貯蓄に占める預金や債権の割合が高すぎるとインフレリスクによる影響が大きくなってしまうので、リバランス(貯蓄の配分の再調整)していくと良いでしょう。
まとめ
・インフレとは、お金の価値が下がり物価が上がること
・インフレと金利の関係を常に把握しておくこと
・インフレリスクを抑えるためにリバランスする
- 総務省 統計局 「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2018年(平成30年)平均結果-(二人以上の世帯)」 ↩
コメント