年金積立金の運用などでオルタナティブ投資という言葉を聞いたことはありませんか?
実は、個人でもオルタナティブ投資を行うことはできます。
この記事では、オルタナティブ投資の解説と、オルタナティブ投資のメリット、デメリットを紹介していきます。
オルタナティブ投資とは何か?
オルタナティブ投資とは、株式などの主要な金融商品の値動きと連動しにくい金融商品に投資することをいいます。

図を見てください。
株価とオルタナティブ投資の投資対象の値動きは連動してませんね。
日本の株式のみに投資した場合、日本の株価が下がると共倒れするリスクがあります。
そこで共倒れのリスクを分散するためにオルタナティブ投資が注目されています。
身の周りのオルタナティブ投資
オルタナティブ投資の投資対象は不動産や、あまりなじみがないと思いますが金やプラチナなどの貴金属、小麦やトウモロコシなどの穀物、原油などがあります。道路や鉄道、発電所などのインフラも投資対象です。
銀行などの機関投資家向けの金融商品が多いですね。
個人向けのオルタナティブ投資とは?
不動産や、金やプラチナなどの貴金属は個人でも投資できます。
穀物や原油、インフラなどを扱っている投資信託に投資することも可能です。
オルタナティブ投資の3つのメリット
分散投資でリスクを軽減する
オルタナティブ投資をすることで、日本の株価全体が下落するリスクやインフレリスクを回避できます。
インフレリスクに関しては以下の記事でわかりやすく解説しています。
主要な市場が低迷しても利益を出せる
株式市場や債券市場が低迷していても、人気の物件や需要の高いインフラなどへの投資は利益を出せる可能性があります。
投資先の選択肢が増える
みなさんの専門知識を生かせる投資対象が見つかるかもしれません。実際に投資するかは別として、広い視野を持っておいて損はないと思います。
オルタナティブ投資の4つのデメリット
手数料が高い
市場参加者が少ないので、取引時の売買手数料が高くなることが多いです。
身の周りの商品でも、大量に生産された商品と特注品であれば、特注品の方が値段が高くなりますよね。
流動性リスク
買い手が少ない場合は、売りたくてもすぐには売れずに現金化ができない流動性リスクがあります。
不動産などが良い例ですね、買い手がなかなか現れないことがあります。
価格変動リスク
市場参加者が少ないため、価格の変動も大きくなります。需要と供給のバランスが大きく偏ってしまうのですね。
流動性リスクと価格変動リスクに関しては以下の記事でわかりやすく解説しています。
投資対象になじみがない
株式市場や債券市場に関してはニュースなどで取り扱っていますが、オルタナティブ投資の投資対象は積極的に調べないと情報が得られないです。また、世に出回っている情報も少ないため、専門知識でもない限り安易に投資すべきではないでしょう。
まとめ
・オルタナティブ投資は、株式市場や債券市場と連動しにくいため、分散投資することでリスクを軽減できる
・なじみのない投資対象であるため、しっかりリサーチしないとリスクの高い投資になる可能性がある
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